万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

フィボナッチ数列とは

1、1、2、3、5、8、13、21、・・・ この数字の並び順には、ある規則があります。「前の2つの数字を足した数が並ぶ」1+1=21+2=32+3=5・・・ これが「フィボナッチ数列」です。 だから何?と思われるかもしれませんが、実はこれ、す…

猛暑で枯れた日本茜と紫草

先週は殺人的な気温が続きましたね。群馬県伊勢崎市で40度を超える日が何度もあり、全国ニュースになりました。私が住んでいる市は、伊勢崎市の隣の高崎市なのですが、高崎市もほぼ同じ気温です。私はサラリーマンなので、週末しか畑に行くことができないた…

紫草とムラサキ

日本の植物の名前は、「和名」と「学名」があります。和名は、必ず一つの植物につき一つではなく、地域によってさまざまな名前がありますが、その中で最も一般的と考えられる一つを標準の「和名」とし、それ以外を「別名」と読んで区別するそうです。学名は…

万葉草とは

時は既に、令和4年。もう忘れてしまった方もいらっしゃると思いますが、元号「令和」とは万葉集に詠まれた歌の中の文字を組み合わせたものです。最初の元号「大化」から248番目の元号になりますが、初めて、日本に現存する最古の歌集「万葉集」から採用され…

自生している日本茜

昔、日本茜は全国各地で生育していたようですが、今では見つけることが難しい植物となってしまいました。 私は日本茜を知ってから、どうしても自生している日本茜を見たくて、ネットで情報を探しまくりましたが、カブトがたくさん取れる場所と同じように日本…

日本茜の引っ越し

昨年、自宅の庭で1年目を過ごした日本茜。今年は、畑を借りることができたので、そちらに引っ越しさせます。まずは、根を傷つけないように少しずつ周りの土を避け、がばっと土ごと堀り上げます。 日本茜の根は黄色から黄みを帯びた赤色をしています。この根…

紫草の本葉

最近、ブログの出番が少ない紫草の苗ですが、立派な本葉が生育中です。 出番が少ない理由のひとつとして、紫草の苗は発芽してからは特に大きな問題もなく成長をしており、手がかかっていないからです。日本茜の苗は、立ち枯れては、新たな芽が出て、そして枯…

色の文化「冠位十二階」

日本で初めて身分の序列に「色」を利用したのは、603年に制定された「冠位十二階」です。 朝廷に仕える役人さんを12の階級に分け、その階級ごとに決めた色の冠をかぶるというものです。今で例えると会社の役職(部長、課長、係長・・・)ごとに決めた色の帽…

日本茜の棘

地植えの日本茜が、新芽が芽吹いてから1ヵ月も経たない中で、異様な大きさに育っています。1mほどの広さに茎が、広がっています。今年、畑に移植しようと考えていましたが、この大きさになると無理ですね。あきらめてこのまま、庭で育てます。 日本茜は茎と…

日本茜の苗 立枯病のように倒れる理由

発芽してから18日経過した日本茜の苗です。一見すると苗立枯病で倒れてしまったように見えますが、これは病気で倒れているのではないのです。 日本茜は1本の茎が太く大きく育つのではなく、たくさんの細い茎を長く伸ばすことで大きくなっていきます。そのた…

日本茜の新芽の成長と特徴

3月16日に撮影した庭の自宅に地植えしている日本茜の新芽が出た時の写真です。 3月16日撮影 それから17日が経過した4月2日に撮影した同じ株です。 4月2日撮影 17日間でたくさんの芽が吹き出し、こんなに大きく成長しました。茎は、はち切れんばかりに四方八…

弱々しい日本茜の苗 室内栽培での失敗

日本茜の発芽率を高くしようと室内で栽培してみました。思ったように育たず、子葉の段階で幼軸が徒長したように伸びてしまいました。 これは、日光の量、あたる時間が少ないため、光を求めて幼軸が伸びた結果です。非常に弱々しいですが、日本茜の苗が生きる…

紫草の発芽過程

紫草が発芽し始めました!決して発芽率はよいとは言えませんが・・・ 種皮から出た幼根が土の中にもぐってから2~3日後、種皮を被った幼軸がムクムクと出てきます。 自分の力で種皮を割って、帽子を脱ぎます。 立派に子葉を展開しました。 子葉は、生育初期…

魏志倭人伝に記された茜染の絹

魏志倭人伝(ぎしわじんでん)って、確か学校で習った覚えがあるのですが、ほとんど忘れてしまいましたのでGoogle先生で勉強し直しました。 中国古代の有名な歴史書に「三国志」があります。三国志は、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という三国が争ってい…

日本茜のタネの生理学

ご存じのように植物のタネの発芽には、水・温度・酸素が必要です。外的要因として発芽に光が必要なものが「好光性種子(こうこうせいしゅし)」です。反対に暗黒下で発芽しやすいものが「嫌光性種子(けんこうせいしゅし)」です。この嫌光性種子は、人によ…

紫草の発根

ようやく紫草の種から発根を確認できました。種皮が割れ、そこから白い根が顔を出しています。 画像が少しぼやけていますが、根の先端にカビが生えているように見えます。 しかし、これはカビではありません。根にとってとても大事な部分なんだと考えます。…

日本茜に関する歴史上最も古い発見

あくまで、私の知る限りでの話となりますが…。歴史上で発見されている日本茜に関する最も古いものは、弥生時代後期の吉野ケ里遺跡から見つかっています。遺跡からは日本茜で染色された絹布が出土されました。 茜は「西から伝わった草」なので、草かんむりに…

日本茜の発芽と苗

自宅の庭で越冬させた日本茜が萌芽しました。昨年の秋の終わりに枯れた地上部の茎の近くから、元気な芽が萌え出しています。3/14の最高気温は季節外れな25度を超え、5月並みの暖かさでしたが、それに反応したんでしょうね。 日本茜は多年草なので、冬に地上…