万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

日本茜の苗 立枯病のように倒れる理由

発芽してから18日経過した日本茜の苗です。
一見すると苗立枯病で倒れてしまったように見えますが、これは病気で倒れているのではないのです。

倒れた日本茜の苗

日本茜は1本の茎が太く大きく育つのではなく、たくさんの細い茎を長く伸ばすことで大きくなっていきます。そのため、1本の茎を強くするのではなく、幾つもの芽を出すことが必要なのです。

苗の段階ではまだありませんが、成長した日本茜の茎には、小さな棘があります。
この棘は他の植物に絡めることにより葉を高い場所に持っていき、少しでも多くの光にあたるために必要なんだろうだと考えます。
周りに絡まる対象がないと、茎は下の写真のように地を這います。

地を這う日本茜

苗の段階では棘はまだ無く、また栽培の苗では周りに雑草などの絡まる対象物もないので、必然的に茎は倒れてしまうのです。ですが、新たな芽を幾つも出し成長していきます。

下の写真は、ある程度の長さに伸びた茎が、立枯病にように倒れてしまった後に新芽が複数出てきたものです。

新芽が複数出る日本茜の苗1
新芽が複数出る日本茜の苗2
新芽が複数出る日本茜の苗3

日本茜に限らず植物が持っている生命力はすごいですね。