万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

野菜くずと卵の殻のリサイクル

我が家には台所にDIYで作成した5段の棚を置いています。
もともとは、温室で種まきに使う用途で作ったものですが、その役目を終え、別の用途で使い続けています。

野菜くずを乾燥させる棚

その用途とは「野菜くず乾燥棚」です。
料理の際に出る野菜くずは全て細かく切って、トレイの上に並べ、この棚に載せて自然乾燥をさせています。

野菜くずカット前
野菜くずカット後
野菜くずを細かくカット

細かく切れば切るほど乾燥時間は早まりますが、3日もすれば、だいたいのものが乾燥してパリパリになっています。

生ごみのおよそ80%は水分と言われていますが、乾燥して水分が蒸発することにより、とても多くのメリットが生まれます。

  • 腐敗しないので悪臭がしない
  • 腐敗しないのでコバエなどが発生しない
  • 体積が5分の1~10分の1位に減り、ゴミ袋のサイズを小さくできる
  • 重量が減り、ごみ収集場所まで持っていくのが楽になる
  • 重量が減り、ごみ運搬車のガソリン使用量を減らせる
  • 焼却場でゴミの焼却に使う燃料を減らせる
  • 焼却量が減り、温室効果ガスも減らせる

我が家では、ある程度の量まで貯めておき、ゴミとして処理せずに茜を栽培している圃場にすき込んでいます。
土から生まれたものは土に還してあげます。
乾燥した野菜くずは微生物に分解され、また次の植物の成長の糧となります。

野菜くずの他には、卵の殻もゴミとして捨てません。
乾かしてから指で細かく砕き、圃場にすき込めば、立派な肥料となります。

卵の殻を細かくしてリサイクル

家庭菜園や花壇の土にもおススメしますが、速効性がある肥料にはならないので過度な期待はしないでくださいね。

植物の栽培に興味がない人でもパリパリ乾燥はゴミ対策として、サステナブルな社会の貢献にもなりますのでおススメです。

家庭から排出される生ごみを減量させるため、自治体も積極的です。
私の住んでいる市では、生ごみ処理機器を購入した市民に対して補助金を交付しています。
本格的な生ごみ処理機(コンポスト容器など)を使えば、ほとんどの生ごみを脱水、分解することができます。
ご興味のある方は、お住いの自治体のホームページを確認してみてください。

ゴミの本質は、スリーアール( 3R )の順番で取り組むことが大切だと思います。

1番目:リデュース Reduce
ごみを作らない

2番目:リユース Reuse
ゴミを出さない、繰り返し使う

3番目:リサイクル Recycle
ゴミを生かす、資源に戻す