万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

フィボナッチ数列と葉序

畑で栽培している紫草が、立派な立ち姿になってきました。

元気に育つ紫草

これを真上から見ると美しい葉の並びになっており、葉が隙間なくきれいに空間を埋めていることがわかるかと思います。

紫草の葉序

葉は茎から生えてきます。
でも、自由気ままにランダムな茎の位置から生えているわけではないのです。
この葉のつき方を「葉序」といい、どの位の角度でずれていくか(開度)は植物によって決まっています。(葉序も細かい分類があるのですが、話の本題上、ここでは割愛させて頂きます)

それでは、この葉序とはどのような仕組みなのでしょうか。
葉は多くの場合、茎の周りをらせん状に回転しながら生えていきます。

紫草の螺旋葉序

1枚目の葉と次に生える2枚目の葉を上から見ると、下図のように角度があり、これを「開度」といいます。
この図の例では開度は135度となります。

葉序の開度説明図

この開度の違いで、葉序は分類されます。

1/2葉序 らせんが茎を1回転するのに2枚の葉が生える 開度180度
1/3葉序 らせんが茎を1回転するのに3枚の葉が生える 開度120度
2/5葉序 らせんが茎を2回転するのに5枚の葉が生える 開度144度
3/8葉序 らせんが茎を3回転するのに8枚の葉が生える 開度135度
5/13葉序 らせんが茎を5回転するのに13枚の葉が生える 開度138.5度

3/8葉序説明図

植物は不思議ですね。
でも、ちょっと待ってください・・・
どこかで見た数字が並んでいるのがおわかりでしょうか。
1、2、3、5、8、13
そうなんです、葉序のタイプの分子と分母の数字は、フィボナッチ数列に従って並んでいるのです。(フィボナッチ数列についてはこちらの記事をご覧ください)

どう表現したらよいのかわかりませんが、ファンタスティック!
まるでフィボナッチ数列が自然界をコントロールしているように感じるのは、私だけでしょうか。