万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

2022-01-01から1年間の記事一覧

日本茜のタネの生理学

ご存じのように植物のタネの発芽には、水・温度・酸素が必要です。外的要因として発芽に光が必要なものが「好光性種子(こうこうせいしゅし)」です。反対に暗黒下で発芽しやすいものが「嫌光性種子(けんこうせいしゅし)」です。この嫌光性種子は、人によ…

紫草の発根

ようやく紫草の種から発根を確認できました。種皮が割れ、そこから白い根が顔を出しています。 画像が少しぼやけていますが、根の先端にカビが生えているように見えます。 しかし、これはカビではありません。根にとってとても大事な部分なんだと考えます。…

日本茜に関する歴史上最も古い発見

あくまで、私の知る限りでの話となりますが…。歴史上で発見されている日本茜に関する最も古いものは、弥生時代後期の吉野ケ里遺跡から見つかっています。遺跡からは日本茜で染色された絹布が出土されました。 茜は「西から伝わった草」なので、草かんむりに…

日本茜の発芽と苗

自宅の庭で越冬させた日本茜が萌芽しました。昨年の秋の終わりに枯れた地上部の茎の近くから、元気な芽が萌え出しています。3/14の最高気温は季節外れな25度を超え、5月並みの暖かさでしたが、それに反応したんでしょうね。 日本茜は多年草なので、冬に地上…