万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

弱々しい日本茜の苗 室内栽培での失敗

日本茜の発芽率を高くしようと室内で栽培してみました。思ったように育たず、子葉の段階で幼軸が徒長したように伸びてしまいました。 これは、日光の量、あたる時間が少ないため、光を求めて幼軸が伸びた結果です。非常に弱々しいですが、日本茜の苗が生きる…

紫草の発芽過程

紫草が発芽し始めました!決して発芽率はよいとは言えませんが・・・ 種皮から出た幼根が土の中にもぐってから2~3日後、種皮を被った幼軸がムクムクと出てきます。 自分の力で種皮を割って、帽子を脱ぎます。 立派に子葉を展開しました。 子葉は、生育初期…

魏志倭人伝に記された茜染の絹

魏志倭人伝(ぎしわじんでん)って、確か学校で習った覚えがあるのですが、ほとんど忘れてしまいましたのでGoogle先生で勉強し直しました。 中国古代の有名な歴史書に「三国志」があります。三国志は、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という三国が争ってい…

日本茜のタネの生理学

ご存じのように植物のタネの発芽には、水・温度・酸素が必要です。外的要因として発芽に光が必要なものが「好光性種子(こうこうせいしゅし)」です。反対に暗黒下で発芽しやすいものが「嫌光性種子(けんこうせいしゅし)」です。この嫌光性種子は、人によ…

紫草の発根

ようやく紫草の種から発根を確認できました。種皮が割れ、そこから白い根が顔を出しています。 画像が少しぼやけていますが、根の先端にカビが生えているように見えます。 しかし、これはカビではありません。根にとってとても大事な部分なんだと考えます。…

日本茜に関する歴史上最も古い発見

あくまで、私の知る限りでの話となりますが…。歴史上で発見されている日本茜に関する最も古いものは、弥生時代後期の吉野ケ里遺跡から見つかっています。遺跡からは日本茜で染色された絹布が出土されました。 茜は「西から伝わった草」なので、草かんむりに…

日本茜の発芽と苗

自宅の庭で越冬させた日本茜が萌芽しました。昨年の秋の終わりに枯れた地上部の茎の近くから、元気な芽が萌え出しています。3/14の最高気温は季節外れな25度を超え、5月並みの暖かさでしたが、それに反応したんでしょうね。 日本茜は多年草なので、冬に地上…